この施設は、入所70人、通所20人の介護老人保健施設及び訪問看護ステーション・指定居宅介護支援事業所が併設されている。1階は地域の人々が利用するデイケアを設け、2階は居住生活部門(療養室)で構成されている。

中央に光庭を配置し、それに沿って準公共的空間(機能訓練室、談話室、レクレーション室)を設け、入所者同士の団らん・憩いの場となると共に、積極的に部屋から出ることで生活リハビリ環境の形成と自立度向上、個人の残存能力を引き出すという目的がある。又、ハイサイドライトと光庭を有効に配置することで、やわらかい光を部屋に取り込み明るい空間とし、又、通風を得られる。
西側にはアルミルーバーを設け、きつい西日を遮り、やわらかい光を取り込みデザインにも反映した。
1階には木床の多目的スペースを設け、天候に関わらずイベントや団らんを楽しめ、光庭の緑を取り込んだ憩いの場となっている。建物周囲には散策路を設け、四季折々の草花や樹木を観賞でき、又、一部に自主菜園スペースを設け、リハビリ効果も図っている。